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ブログデベロッパーツールIaCにおける宣言型と命令型の違い

IaCにおける宣言文と命令文の違い

IaCにおける宣言文と命令文の違い

Infrastructure as Code(IaC)は、IT環境を想定し、設定し、デプロイするための強力な発想です。 IaCモデルでは、コンピュータシステムは手動で構築されるのではなく、特殊な言語を使用してファイルに記述されます。 そして、自動化ツールがそれを読み、ユーザーの仕様に合わせてシステムを構築します。 IaCは、その効率性と汎用性から、DevOpsやクラウドコンピューティング革命を補なうものとして人気が高まっています。

IaCにはいくつかのオートメーションプラットフォームが対応しており、それぞれにさまざまな機能やメリットがあります。 IaCソリューションの検討を始めるときには、どの機能が自社のニーズに最適かを検討する必要があります。 IaC自動化プラットフォームを比較する際には、ツールが命令型操作と宣言型操作のどちらをサポートしているかが重要なポイントとなります。

IaCの議論では、「命令型」「 宣言型」という言葉が頻繁に登場します。 どちらの用語も、ユーザーが自動化プラットフォームに指示を与える方法を指しています。 命令型ツールでは、目的のソリューションに到達するために実行するステップを定義します。 宣言型ツールでは、最終ソリューションの望ましい状態を定義し、自動化プラットフォームがその状態を実現する方法を決定します。

命令型のシステムの方が最初は簡単なことが多いです。 そして、命令型のシステムは人間が思考するように構成されていると言うことができるでしょう。 命令型のシステムでは、設定を一連のアクションやステップとして考え続けることができ、それぞれを達成することで目標に近づくことができます。 命令型言語のもう1つのメリットは、複数のコマンド層を構築することで、非常に詳細で複雑な設定を自動化できることです。 また、命令型システムでは、ユーザーがタスクの達成方法をコントロールできるため、宣言型システムよりも効率が良く、特定の目的のための最適化が簡単な場合が多くあります。

命令型言語のすべてのメリットを考えると、なぜ宣言型言語がこれほど流行しているのか不思議に思われるかもしれません。 宣言型ツールはここ数年人気を集めていて、IaC自動化の主要なフォーマットであることは間違いありません。 宣言型ツールが人気を集める一つの理由としては、少なくともその仕組みを理解してしまえば、ユーザーに求められる知識が少なくて済むことです。

命令型ツールでは、ユーザーは自動化プラットフォームにすべきことを指示するのに十分な知識が必要です。 宣言型システムでは、ユーザーは最終的な設定の状態を定義するだけでよく、プラットフォームがその方法を決定します。 ステップごとの実行の複雑さは、ユーザーからは見えません。

宣言型言語のもう1つのメリットは、より冪等性があることです。 冪等性とは、複数回実行しても同じ結果になる処理のことです。 宣言型言語は最終的な状態を定義するだけなので、どこから始めても同じ場所にたどり着きます。 一方、命令型言語では、タスクを一連の事前定義されたステップとして想定するので、スタート地点によって異なる最終地点に到達する可能性があります。

主要なIaC自動化プラットフォームは、命令型から宣言型まで、さまざまな領域を占めていますが、多くのツールは、少なくとも両方のアプローチをサポートするためのある程度の機能を備えています。 Chefは、一般的に命令型ツールとして知られています。 TerraformPuppetは、宣言型とされています。 AnsibleSaltは、ほとんどが宣言型ですが、命令型コマンドを一部サポートしています。

IaC自動化プラットフォームを購入する際には、多くの要素を考慮する必要があります。 命令型か宣言型かという選択は、たくさんの選択肢の中の一つの基準に過ぎません。 しかし、将来のIaC環境を設計を始める際には、命令型ソリューションと宣言型ソリューションのどちらが自社に適しているかをイメージすることが重要です。


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