Redmonk社のKellyAnn Fitzpatrick博士は、最近のウェビナー "A Look Beyond the Big 3: The Role and Importance of Alternative Providers" の中で、オルタナティブクラウドプロバイダーの役割の高まりと、クラウドでの作業をより迅速かつ効率的に行いたいと考えている開発者にとってオルタナティブクラウドプロバイダーがどのように選択されるようになってきているかについて話しました。Fitzpatrick博士は、オルタナティブクラウドが開発チームにもたらす4つのメリットを説明しました。
- Devインフラ オンデマンド
かつてクラウドでの開発が、従来のソフトウェア開発の代替手段であったことは忘れられがちです。クラウドのおかげで、開発者は必要なインフラ について考える時間が減り、最悪の場合、IT 部門に問い合わせたり、その回答を待ったりする必要もなくなりました。
代替クラウドは、シンプルで基本的なクラウドサービスや開発環境を提供するセルフサービスの選択肢として登場しました。Fitzpatrick 博士は、オープンソースの台頭を後押ししたのと同じメリットが、オルタナティブクラウドにももたらされていると説明しています。"オープンソースでは、開発者は自分が使いたいと思う種類のツールについて使用許可を得る必要がありません。オルタナティブクラウドでも、開発者が望むインフラ を得るために許可を得る必要がなくなりました。これにより、開発者はシンプルにコードを書くことに戻ることができるのです」と述べています。
- 価格対性能比の向上
実際のところ、ほとんどの企業が必要としているのは、計算能力、ストレージ、ネットワーク、そして開発者にとってはCI/CDテスト環境など、必要不可欠なクラウドサービスのほんの一握りです。
コア・プリミティブは、代替クラウド・プロバイダーが輝ける箇所です。開発者は、"チーズケーキ工場のような大量のメニューの中から選ぶ"必要はありません。代替クラウドは、同じ（またはそれ以上の）パフォーマンスを、はるかに低い価格で提供します。どのくらい安いのか？ほとんどのユーザーが必要としない付属品を取り除くことで、オルタナティブクラウドのコストはハイパースケールの半分以下になります。
クラウドのコストは、開発チームにとって最優先事項ではないと思われるかもしれません。しかし、開発者がクラウド（インフラ ）を利用できるかどうかが価格で決まる場合、価格は必須要件となります。
- サポートサービスの充実
Fitzpatrick 博士によると、オルタナティブクラウドは、より多くの組織がクラウドの専門知識や経験がなくてもクラウドサービスのメリットを得られるようにするために、重要な役割を果たしているそうです。
開発チームは代替クラウドを利用することで、クラウドコンピューティングのメリットとスピードを享受し、クラウド専門のエンジニアやインフラ のエンジニアを必要とせずに、オンデマンドで一貫した開発環境を提供することができます。"代替クラウドは、開発者が望むコードを構築するために必要な経験を得るためのもう一つの方法です。"
Fitzpatrick 博士によると、ハイパースケール企業は収益性の高い最大規模の顧客にサポートを集中させているのに対し、代替クラウドは幅広いサポートオプションとあらゆる規模の企業にドキュメントを提供しているからだといいます。代替クラウドが全体的にシンプルで、コア・プリミティブに特化していることと相まって、より多くの企業が、小規模なチームや経験の浅いチームでソフトウェアを開発する際に、クラウドの力を発揮することができるのです。
- 新しい開発手法とカスタムソリューション
マネージドサービス、SaaS、オープンソースなど、代替クラウドプロバイダーは、開発チームが独自のツールを選択し、目的に応じたカスタムソリューションを構築するための新たな扉を開きます。オルタナティブクラウドを利用することで、開発者は、インフラ 、承認、認証についてあまり気にしなくてもよくなります。
開発者がソフトウェア開発のニーズを満たすためにクラウドを利用するようになると、多くの開発者が "ビッグ3" と呼ばれるハイパースケール企業以外の、よりシンプルでコスト効率の高いクラウドを利用するようになります。オルタナティブクラウドを利用することで、開発者はインフラ 、問題解決のためのトラブルシューティングや複雑すぎるソリューションの操作に費やす時間を減らし、より多くの時間を自分にとって重要なこと、すなわち素晴らしいソフトウェアの構築に費やすことができます。
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