優れたアプリケーション・ユーザー・エクスペリエンスを提供するには、まずは開発者がクラウドを使用する際に見落としがちな、目で見たり、直接対話したりすることができないものの提供から始めることがよくあります。例えばプロバイダのグローバルネットワークバックボーンとそれがネットワーク転送量により良いパフォーマンスを提供できます。
低レイテンシーや一定レベルのパフォーマンスを保証することは、データセンターを選ぶことだけでは済みません。クラウドでホストされているものの経験と全体的なパフォーマンスは、データとトラフィックがあるポイントから別のポイントへどのように伝送されるか、そしてすべてのポイントが最終的にどのように接続されるかによって決まります。
理想的には、顧客やエンドユーザーは、スマホやブラウザを通じて情報やサービスにどのようにアクセスしているかを考える必要はありません。パフォーマンスが彼らの期待に合致し、タスクを完了できる限り、彼らは目の前にある体験について考えています。どのようにそれが届いているのか、ではなく。
そこで私たちの出番です。より多くの企業がクラウドに移行し、より多くのニーズに対応するために新しいアプリケーションが登場する中、インターネットサービスプロバイダーにとって増加する需要に対応できるインフラ を維持することが課題となっています。一方、クラウドサービスプロバイダーは、開発者のニーズを満たしつつ、競争力のあるネットワークを利用したサービスをパッケージ化することが課題となっています。
ネットワーク転送がクラウドを割高にする理由
クラウド・コンピューティングのコストを押し上げるのは、仮想マシンやデータベース・インスタンスそのものではありません。それはネットワーク転送であり、顧客はより大きな割り当てのために追加料金を支払う必要があったり、超過分のために高額な料金を請求されたりします。
クラウドサービスプロバイダーは多くの場合、エンタープライズ・ネットワーク・モデルで運営されています。つまり、マネージドWANとマネージドLANでデータセンターを顧客が利用できるようにするために、あらかじめパッケージ化されたネットワーキングやその他のサービスに料金を支払っているのです。これにより、クラウドサービスプロバイダーは、ネットワークコンポーネントには手を掛けず、ソフトウェアの追加提供やサービスの拡張に専念することができます。しかし、ISPに依存したりISPとの関係を維持したりすることは、最終的にはクラウド製品の収益性を低下させることになります。
幸いなことに、Linode は両方なのです。
Linode のネットワークモデル
2016年、私たちは自分たちのネットワークの未来は自分たちでコントロールすることを決めました。私たちは自身のISPとなり、グローバルネットワークの構築を開始しました。この決定には、ネットワークの運命を完全にコントロールできること、複数のプロバイダーからの戦略的な購入、インターネットエクスチェンジでのピアリングなど、多くのメリットがありました。これにより、お客様が複数のデータセンターのワークロードでよりシームレスな体験を実現できるように、DC間の接続を強化するためにデータセンターネットワークに取り組むための基盤が整いました。
グローバルネットワークの拡大に取り組む中で、ベンダーの多様性を維持すること、柔軟性とコントロールのバランスをとること、ネットワークレベルからLinuxを可能な限り導入すること、この3つは譲れませんでした。
(Linode ですから Linux は非常に得意なのです。)
プロプライエタリなソフトウェアから距離を置いたり、1つのベンダーのカゴに自分のすべての卵を預ける感じは避けるように、といったことは当社のすべてのお客様にアドバイスしています。また、この哲学は我々が作業に使うツールにも適用し、お客様がより柔軟性を持てるようなインフラ オプションを意図的に作成しています。当社は独自のツールを構築し、独自のピアリング関係を管理しているため、通常であれば転送料を請求するインセンティブとなるような追加の交換を排除することができます。
ネットワークの拡大と、ネットワーク性能の拡張により実現する大容量のデータ転送の提供は我々のコンピューティングを経済的に保つユーザーエクスペリエンスの一環です。Linode プランには、5 ドルの 1GB 共有インスタンスから強力な専用 CPU や GPU まで、競合他社よりも多くのバンドル転送が一貫して含まれています。
今後リリースされるいくつかの製品により、ネットワーク転送コストの監視と削減がさらに容易になります。クラウド・ファイアウォールと VLAN のベータ版のテスターを引き続き募集しています。ベータ版にサインアップするか、Cloud FirewallとVLAN の詳細をご覧ください。
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