社会的リスクを考慮して対処し、コミュニティと社会におけるレジリエンスを高めるには、膨大なデータや強力なインフラストラクチャが要されます。 リスクとレジリエンスの国立研究所は、自然、技術、人的危険にまつわるリスク関連の教育、研究、アウトリーチにおける世界最先端の機関です。この研究所のチームに話をうかがってみましょう。
オクラホマ大学(OU)を拠点とする「リスク研究所」は、最先端のモデリングに、政策、心理学、通信、工学その他の専門家を交えた、学際的なアプローチを特色とします。 融合的なアプローチによって、各種リスクに直面した際に、コミュニティがよりレジリエントであるような最善策が特定されます。
ジョセフ・リップバーガー博士、マシュー・ヘンダーソンの両氏は、リスク研究所のチームのミッションを支えています。 リップバーガー博士、ヘンダーソンを擁したチームの功績を受けて、私たちの世界がより安全な場所に整備されています。
「私たちは、国家安全保障の視点に立ったエネルギー安全や、核兵器関連のリスクから、自然災害のような公衆衛生上のリスクまで、あらゆるリスクを研究しています」とリップバーガー博士は述べます(オクラホマ大学付属 リスク研究所内 リスクと危機の管理センター研究副所長)。
今から10年前に組織単位でこの取り組みに着手して以来、リスク研究所の役割や関連リスクシナリオが多様化してきました。 元来、リスクと危機の管理に取り組んでいた研究所は、学際的な教育を展開し、全米科学財団、アメリカ海洋大気庁、アメリカ合衆国エネルギー省をはじめとした、世界をリードする科学組織との提携経験を有する研究者を擁しています 。

アメリカ国立気象局との提携で進められている研究所の取り組みの一環として、各種気象警報、予報、警告に対して人々がどのように反応し、いかなる身元安全対策が取られているか調査し、分析しています。 研究者たちは収集データを調べ、地方、地域単位で危険をはらんだ気象がコミュニティに接近した際に、的確に発信されるメッセージングを作成します。
別の一例として、COVID-19パンデミックに関する認識と不正確な情報を比較する研究が行われています。 2020年3月、リスク研究所のチームによって、パンデミックに関する何百万にのぼるソーシャルメディアの投稿分析が開始され、その分析データが全国的に実施された調査結果と比較されました。 次に、データセットが比較され、パンデミックに関する誤った情報や個人の認識がいかに行動に反映されたかを、より良く理解することができました。
このようなタイムリーで意義深い調査は、「衛生情報に関する正確なメッセージがいかに人々の行動を司るか」に対する為政者の理解に貢献します。 また、「誤った情報が、いかに衛生状態の悪化をもたらす行動を起こさせるのか」評価することも可能になります。
シンプルで手頃な価格のアクセシブルなクラウドコンピューティング
このような重要プロジェクトに際したリスク研究所のチームは、莫大な情報を管理、処理できる信頼のクラウドインフラストラクチャ パートナーを要していました。 リップバーガー博士、ヘンダーソン氏を擁した研究チームは10年以上にわたってLinodeと提携し、ダラスのデータセンターにおいて、共有タイプの専用Linode、S3互換のオブジェクトストレージならびにバックアップを使用してきました。

「このようなデータ、ならびに迅速なタイムラインでプロジェクトを管理するあらゆる要素にすばやくアクセスできるようにするために、コンピューターによるインフラストラクチャとサポートの利用が焦点となりました。 Linodeの存在は、私たちにとって実に有益に機能しました。」 ジョー・リップバーガー博士(リスクとレジリエンスのための国立センター 研究副所長)
データストレージの柔軟性とアクセス性を高め、情報アクセスを簡易化させることによって、リスク研究所チームは、進行中のデータ収集を中断することなく、調査結果を提示することができます。 研究者が、自身のデータを使用して重要な関係性を構築し、研究の整合性を維持することが可能になります。
マシュー・ヘンダーソンは「Linodeが、長年にわたって信頼のパートナーとなった理由のひとつは、まさにこの点にある」とし、 「オンラインとオフラインで機能するプロジェクトが多数あるため、迅速な対応が要される」と述べています(リサーチコンピューティングとデザイン研究 センター副所長)。
リスク研究所は、クラウドインフラストラクチャのリソースとオンプレミスリソースを組み合わせることで、フィジカルなファイアウォールに守られて実行されるべきワークロードに対処しています。

「他企業のクラウドで稼働しているサーバーはひとつもありません。 OUにおいて、Linodeのものではないコアインフラストラクチャは使用されたことがなく、これからもその予定はありません」 マシュー・ヘンダーソン、リスクとレジリエンスの国立センター コンピューティングとデザイン研究副所長
Linodeは、リスク研究所の実際的な予算に合わせた一律価格において、クラウドコンピューティングサービスを提供し、同研究所の最先端研究を継続的に支援しています。 リップバーガー博士によれば「学術業界においては事前におけるコスト把握が、研究所のプロジェクト受注に影響しうり」、 「コストを正確に見積ることができれば、研究者は安心してプロジェクトに取り組むことができます。 コンピューティングリソースにおける予算超過は、実質的に不可能です。研究者にとって、赤字運用という選択肢はありません」。
リスク研究所のチームは、世界各地におけるリスクを軽減するべく、新しい方法を分析し続けています。リップバーガー博士ならびにヘンダーソンは、Linodeとの提携に力を得て、先進的な研究チームが貴重な研究の最先端を走り続けることができると確信しています。