Beyond the Hyperscalers：代替クラウド・プロバイダーに関する質問にお答えします

ハイパースケールのクラウドプレーヤーに変わる代替プロバイダが躍進を見せるなか、開発者は、この市場セグメントを構成しているプロバイダの何を知っておくべきでしょうか？

この質問は、SK Venturesのゼネラルパートナー Eric Norlinが主催するウェビナー「ビッグ3を超えた展望：代替プロバイダーの役割と意義」の焦点とされました。 このウェビナーには、451ResearchのリサーチディレクターLiam Eagle、ならびに開発者に焦点を絞った企業Redmonk社のリサーチアナリストKellyAnn Fitzpatrick博士が参加しています。 パネリストによって、必須機能 から 開発者がいかにして代替クラウドから利益を得るかまでの幅広いトピックが取り上げられ、代替クラウドにまつわるよくある質疑応答がなされました。 

ウェビナーからもっとも頻繁に寄せられる質問がまとめられています。下記よりご覧ください。

わたしたちが、代替クラウドプロバイダのカテゴリについて話題にし始めたとしたら、単なる発端にすぎないのでしょうか？ 代替クラウド採用に向けた、巨大な波が間近に迫っているのでしょうか？ 

Eagle 氏: 代替クラウドにおけるシンプリシティ、使いやすさ、費用対効果は、大きな価値提供となるでしょう。 このようなオファーに対する関心は、ますます高まりを見せています。SMBがより多くのコトを実行し、成長、成功するためのサポートとして、代替クラウドには多大な好機が期待されています。 SaaSをソフトウェアの使用のみに向けていた企業や、ビジネス目的のデータ収集について考慮したことがない企業にとっては、代替クラウドの導入とともに、こういったオプションを検討できるようになりました。 

ハイパースケーラーに変わる信頼の代替策を検討する際に、企業が知っておくべきこととは？ 

Eagle 氏: ハイパースケーラーが優れたツールとなっているユースケースは、数多く存在します。 その一方で、代替クラウド、ないしはハイパースケールと代替クラウドの組み合わせを考慮したオプションへの関心も高まっています。 私が開発者であるとして、すばやいサンドボックス化を望んだ場合、企業が代替クラウドを使用していることが非常に有益に働きます。 

"開発者がコミットメント恐怖症なため、ポータビリティが最優先事項" というお決まりのジョークがあります。 インフラストラクチャの選択において、ITと開発者の関係性にはどのような影響が考慮されますか？ この会話に即すれば、代替クラウドはどのような役割を果たしますか？ 

Eagle 氏: ITチームは、企業のインフラストラクチャに関する決定を開発者に任せたいか否かを問わず、開発者が消費者であるという事実を理解しています。 ITチームは、開発者にとって役立つもの、そして代替クラウドが有益であるという事実を考慮して決定を下す必要があります。

Fitzpatrick 氏: 開発者主導の選択に関しては、開発者があらゆる購入決定を行うべきではありません。 開発者の関心事はプロセスの迅速化であるため、セキュリティやテストには特別に配慮しません。 開発者がよく口にすることばに、"大丈夫、これでうまくいくからさっそく出荷しましょう。" というものがあります。 

一定レベルのガバナンスとポリシーが適用されることから、開発者も発言権を持ちますが、企業サイドにもガードレールが設けられています。 両者間の均衡が開発者の生産性にとって重要な要素となることから、代替クラウドの有するシンプリシティとコンプライアンス面は多大な貢献をもたらすことが考えられます。 

代替クラウドがもたらす当座の影響と将来的な影響とは何ですか？ 

Eagle 氏: パンデミックによって、企業におけるクラウドの採用が加速しています。 優れた製品の水準は、より速いペースで進化し続けるでしょう。 たえず新機能が登場し、信頼の代替手段の定義も変化し続けます。 

今後12〜18か月間にかけて、代替クラウド環境は開発者向けにどう進化しますか？ 

Fitzpatrick 氏:信頼のおける代替クラウドプロバイダから、開発者に提供される内容によって異なってくるでしょう。 クラウドの市場は成長市場であり、開発者の数も増加しています。私たちは、さらに迅速な成長を課されています。 代替プロバイダが開発者のニーズをいかに理解するかによって、ここ一年半の間に、開発者のより良いポジショニングが保証されるでしょう。